高校数学(三角関数は公式が多いが...)
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加法定理
高校のとき、(かなり昔ですが)数学の先生が「家宝」定理とおやじギャグ的に表現しておられました。
それだけ大切だと強調されたかったのだと思います。
加法定理は以下の4つの式を覚えたら、他は計算できるようにしておきましょう。
$sin(\alpha +\beta)=sin\alpha cos\beta + cos\alpha sin\beta$ ①★
$sin(\alpha -\beta)=sin\alpha cos\beta - cos\alpha sin\beta$ ②
$cos(\alpha +\beta)=cos\alpha cos\beta - sin\alpha sin\beta$ ③★
$cos(\alpha -\beta)=cos\alpha cos\beta + sin\alpha sin\beta$ ④
4つですが、★マークの2つを覚えれば、プラスマイナスの違いだけです。
例えば、①と③で辺々割り算をして、分母分子を$cos\alpha cos\beta$ で割れば、$tan(\alpha+\beta)$ を求めることができます。
2倍角の公式は、例えば、$sin$ の場合、①の $sin(\alpha +\beta)$ を $sin(\alpha +\alpha)$ つまり $sin2\alpha$ (2倍角)として計算できます。
2倍角の公式は頻繁に登場するので、少なくとも $sin$ と $cos$ については覚えるべきです。 $tan$ は辺々割れば求められます。
3倍角の公式は暗記はやっかいだと思いますので、計算 $sin(\alpha+2\alpha)$ などから求められるように練習しておきましょう。
半角の公式というものもありますが、特に、次の形を覚えておきたいところです。
$sin^2\theta=\frac{1-cos2\theta}{2}$
$cos^2\theta=\frac{1+cos2\theta}{2}$
どちらも右辺が $cos$ です。これらの式は $cos$ の2倍角の公式である
$cos2\theta = cos^2\theta - sin^2\theta =1-2sin^2\theta=2cos^2\theta-1$
これらを変形して得られています。
これらの公式は微分積分などでもよく利用されています。
こうした三角関数の公式群は最小限(上記★の式)だけを覚えて、残りを計算で導けるようにしておくのは、めんどうだと思えるかもしれませんが、実際にはそれほど時間がかかりませんので、試験のときでも十分通用します。(もちろん、覚えておけば、それだけ速く解答できます)
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